中学の時、同級生が引きこもった。学校に遅刻してきたり、来ても保健室で過ごしたり。次第に休む日が増え、ある日パタリと来なくなった。
前の学校でも不登校だったと聞いた。きっと母親を困らせたくないはずだ。でも学校も楽しくないんだろう。
「居場所なんてどこにもない。自分は誰かに愛されている?」。そんな彼の心が見えたるような気がした。
だから、土日も、雨の日も、部活で疲れていても、1カ月近く同級生の家に通った。
「いらんお世話なのかもしれない。でも僕は、人のおせっかいで生き抜いてきた」
三宅アンドレさん(23)、フィリピン生まれ。生後20日で、薬物中毒の母親に捨てられた。
貧困層の村で生まれたらしい…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル